歴史と伝統が生む、心温まる味わい
江戸時代、塩田が広がる地域で誕生した特別な料理「鯛の浜焼き」。
「鯛の浜焼き」は浜の釜屋で塩を作る工程で、新鮮な鯛を熱い塩で蒸し焼きにします。
見た目にも美しく、ふんだんに塩を使用して製造されるため、当時は、貴重で高価な逸品とされていました。
志ほやを創業した中塚家も、かつてこの「鯛の浜焼き」を塩田で製造していましたが、明治38年に塩が専売化されたことにより製塩業から撤退、製造の中止を余儀なくされました。
それでも、中塚一碧楼(※1)とその兄の「鯛の浜焼き」に対する情熱は冷めることなく、一度途絶えたかつての味を再現するため試行錯誤を続けました。
そしてついに、「志ほや独自の鯛の浜焼き」が誕生し、一碧楼が「塩むし桜鯛」と命名した後、志ほやの名物として売り出しました。
(※1 新傾向俳句の口語由律の俳人)
「塩むし桜鯛」の商品名が「塩むし天然真鯛」になり、
包装もリニューアル
当時と変わらぬ製法で伝統を守りつつ、商品に新たな魅力を加えるため、商品名を「塩むし天然真鯛」に改め、新しい装いで皆様へお届けいたします。
商品の風情と魅力をより一層引き立てるため、伝八笠に変わり風呂敷で鯛を包んでおります。
風呂敷に描いた「笠と鯛」は伝八笠の名残を残しつつ、縁起物として皆様に幸運が繰り返し訪れることを願うデザインとなっております。
風呂敷を手に取って、歴史と物語を感じていただければ幸いです。
風呂敷の素材は綿100%で環境にも優しく、実用性も兼ね備えておりますので是非再利用ください。
風呂敷は、デザイン・ユニット「COCHAE」(コチャエ)による志ほやオリジナルデザインです。
「お召し上がり方」に風呂敷の包み方やバッグの使い方も記載していますのでご利用ください。
お祝いの席や豪華な食卓が華やぐ存在感は真鯛ならでは
豪華天然真鯛は、お祝いにもおすすめ
「お花見・合格祝い・ご長寿祝い・お食い初め・内祝い・入学祝い・卒業祝い・お誕生日・就任祝い」など、おめでたい席にはかかせません。
鱗がついているので、塩に埋めても身の中に入る塩味はわずか。はりのある白身のふくよかな味わいは、焼き魚とも蒸し魚ともどこか違う。塩辛くなく身に潤いがあって、そのままで十分に旨味を感じられます。
お召し上がり方説明書と専用醤油タレが付いております。
選りすぐりの国産天然真鯛を、伝統製法でつくり続ける
ー伝統を守りつづけて100余年ー
古くは江戸時代から、製塩業を営んでいた歴史を持つ「志ほや」ならではの伝統製法で、選りすぐりの天然真鯛を本竃で蒸し上げています。
熟練した職人の手さばきで、真鯛の仕込みをする
選りすぐった天然物の真鯛を、1つ1つ正確かつ丁寧に腹に包丁を入れ、えらから引っ張り出して内臓を抜く。
煮沸した塩水をかけるので、身を崩さないように鱗(うろこ)はあえて付けたままの下ごしらえをする。
下ごしらえした「鯛」に、竹のへらを刺し形を整える。
藁を編んでつくったコモに真鯛を包み込む
わらを手作りで編んでこもを作り、その中に「鯛」を1つ1つ丁寧に包んでいく。
こもを通して染み込む控えめな塩けが、時季の鯛の味を最大限に引き出してくれる。
最後に両端と真ん中を紐で結んで、下ごしらえが完了。
本竃に塩を敷きつめて蒸す、昔ながらの伝統製法
本竃(ほんがま)へ塩を敷き詰めて、こもに包んだ「鯛」を置いていく。その上に塩を盛り、鯛を塩でサンドイッチするように重ねていく。 間髪いれずに、グツグツと沸騰した塩水を「鯛」にかけながら2時間もの間、蒸し続ける。
竃から出して、すぐ吊るして冷ますと身が引き締まって色よく仕上がる。
包装にも老舗のこだわり 配送専用箱は伝八笠柄にリニューアル!
志ほやは大正二年の創業以来、進物店として数多くのお客様へ商品をお届けしてまいりました。
商品の品質はもちろん、丁寧な包装・荷造りをさせていただきますので大切なギフトもご安心してお任せください。
「お召し上がり方の説明書」と「専用醤油タレ」が付属しております。
熨斗について
熨斗をご希望された場合(一部産直商品やご自宅用商品を除く)、「短冊のし」をお付けいたします。「掛けのし」の対応も出来ますので、ご希望の場合は備考欄にご記入をお願いいたします。
掛けのしをご希望の際は、用途によって水引の形状が異なってまいります。水引の形態もしくは用途も併せて備考欄にへご記入をお願いいたします。